沖縄で一番小さな
泡盛酒造メーカー
津嘉山酒造所をめぐるの巻

前回沖縄出張の折に半日空き時間が出来たので取引の社長から、「ちょっといい場所があるから一緒に行くさぁ」と連れて行って頂いたのは、泡盛蒸溜所でかつ歴史的建造物の津嘉山酒造所さん。

沖縄市から車に揺られること約1時間。
途中どんな場所に行くのを詳しく聞かないまま移動してたので、スマホで事前に全く情報を得ずに赴きました。

国道から路地に入りクネクネ。
辿り着いたのが津嘉山酒造所さんでした。
伝統的な沖縄家屋です。 でも、普通の沖縄家屋と違いかなり大きい。
聞くところによると現存する沖縄家屋では最大の大きさとの事です。

まず駐車場で車を降りてすぐに目に付いたのは、建屋ではなく敷地内駐車場の壁の逆円錐状の凹み。
直径30センチかなぁ。もっと大きいかも。
にゃこ丸予想はまさかあの跡では?です。
さて、なんでしょう?
皆さま、さあお考え下さい。
正解は後ほど。

では本題に戻ります。
正面玄関の大きな暖簾の向こうが酒造所となっており、どこまで見学出来るのかはこの時点では皆目検討が付かないさあ。

広めの土間に出るとそこはもう酒造所でした。
大きな甕や蒸留装置らしきもの、色々な配管が至るところから伸びてます。
今まで見てきた日本酒の酒蔵やビールの醸造所とは趣きが全く違います。
これぞマニュファクチャ、家内制手工業ですな。

ちなみに社員は社長と課長?のお二人だけ。
伺った日は製造日では無かったので醸造所内と初代社長の住居スペースを案内して頂きました。

聞くところによると、これだけ大きな沖縄家屋は戦時中でも珍しかったらしく、米軍は占領を念頭に占領軍の指揮所としてこの建物を接収するべく爆撃しなかったとの事。
太平洋戦争を考える時、そんな余裕のある相手に良く戦争を仕掛けたなー、と思ってしまいますわ。

さて、冒頭の壁の円錐の凹み後の答えですが、勘の良い皆様はもうお判りだと思います。
この逆円錐形凹みは、戦時中の機銃掃射の跡だとのこと。
こんなん人が浴びたらバラバラになるがな。
痛いがな!

内部をもう少し詳しく説明するとレンガで出来た発酵槽、鉄製の蒸留釜、ステンレス製の貯蔵タンクがいくつか。
数年前に解体補修工事を行ったとのことでした。
屋根は高く木造りの骨組みが見えます。

住居スペースも広く取られていて昼寝をするにはもってこいのお部屋です。
沖縄県内は半そでの季節でしたが、家屋内は涼しく快適でした。
エアコン無かったですもん。

小一時間見学させて頂きました。
穏やかなとても有意義な時間でした。