神をも恐れぬ伊勢うどん論

名物に旨い物なし!
とはよく言ったものですね。
残念ながら伊勢うどん、それはもしかしたらその代表格かも。
あの天下のお伊勢さん。そこの名物うどんが不味かろーはずないですけどね普通。

でもです、ほとんどの伊勢うどん体験者は、あれは何ですか?と少しキレ気味に聞いてくるんですわ。知らんがな。

伊勢うどんを旨い!って唸る人は皆無でしょう。見たことない。
初めて食べた人はみな??って顔してます。
なぜか、色々考えました。
でもその結論はあまり深く考えなくても分かってた事でした。
その結論とは
1.伊勢うどんとはどんなものかウェブ等で事前に調べていない

2.うどんに腰が無さすぎる

3.見た目と真逆の甘々なタレ

おそらく1.事前に調べて来ていても、2と3の問題点が予想の遥か上を突き抜けてますから事前調査はあまり役に立たない食べ物なんですよ。

その問題点2の腰の無さ加減は半端ねーです。それは総入れ歯でも無理なく食べれる柔らかさです。
人肌の温度の伊勢うどんなら、恐らく鼻の中に入れても気付かないのでは無いだろーか。
京都のうどんも大概腰無しですが、伊勢うどんはレベルが違います。
山本屋本店さんの味噌煮込みうどんの対極に位置していますね。

あと問題点3の出汁?たれ?は、見た目がたまり醤油的な見栄えなので、まさかあそこまで甘いとは思わないですわな。

あと、にゃこ丸が初めておかげ横町で伊勢うどんを食べた日の事を鮮明に覚えています。衝撃的過ぎて今でも夢に出てきます。ごめんなさい夢はウソです。
オフクロをお伊勢参りに連れて行ったんですよ。その時の話です。

わたくし、普段から月見うどんが好きなので初伊勢うどんも玉子入りにしました。
そうしたら、なんとですよ、なんとその肝心の玉子が潰されてグチャグチャに混ぜられた状態で出て来ました。信じれます?
テレビで以前似たようなプチドッキリやっていたので慌ててカメラを探しました。
もちろんカメラの有ろう筈もなく、、。
まあ不味い不味い!
オフクロも「なんかこれは?」って少しキレ気味だった気がする。
お店のおばちゃんに抗議したかったのですが、何処にも月見とは書いていない、また玉子は混ぜませんとも書いていない訳です。完敗です。

それから数年後、同じお店に行ったらちゃんと玉子入りとは別で月見のメニューが加わってました。
店のおばちゃん、抗議の嵐に見舞われてしまったんでしょうな。

ところで、伊勢うどんが腰無しになったのはちゃんと理由があります。
ん、理由知りたいでしょ。

昔のお伊勢参りは殿様以外は皆徒歩です。何日もかけてね。
お伊勢さんに到着する頃には昔の旅人はクタクタのペコペコな訳です。
お店側の好意でうどんはいつでも直ぐに出せるよう茹でっぱなしでヤワヤワ。
それで 腰無しに定着したとか。
甘いタレは疲れた旅人に喜ばれたんですかねー。
弥次喜多のホモのお二人も食べたのかしら?

伊勢うどんはちなみにどのお店で食べても大差無いので並ぶのはバカバカしいっす。

評価:しません。出来ません。
伊勢うどんはそう言うものです。
どんなに世間一般から不興を買っても未来永劫いまの伊勢うどんは変わらないんでしょう。
にゃこ丸何だかんだ言ってもまた食べますけどね。