ススキノが誇る変態寿司の
チャンピオン名店:鮨の蔵

お寿司っていわゆる変わり寿司っていう分野が有るってご存知ですよね。
アメリカの寿司はなんじゃこりゃー?
って組み合わせの寿司も数多存在するそうですね。彼らは変わり寿司とは思ってないでしょうが、、、。

フルーツ、アボガド等の野菜、ゼリーなんかが日本人には思いもよらない組み合わせで出てくるとか、、、。
食べたくは無いけど、食べた人の感想は聞いてみたい!

日本でも手鞠寿司なんかもちょっとした変わり寿司ですね。
今回紹介する「鮨の蔵」さんは、食通で有名なアンジャッシュ渡部さんが世に広めた変わり寿司の有名店です。

なかなか予約が取れない事でも有名です。その理由はもちろん超人気店である事もそうなんですが、1日2部制である事、お店がカウンター6席のみと少数精鋭主義なんですわ。

そんな激戦店を予約してくれたのは、札幌の仕事のパートナーである食通S社長。S社長いつもありがとう!

お連れ頂いた日の朝、「今夜は変態寿司食べましょう」と嬉しいお誘い。
噂に聞いていたあの変態寿司が食べられると一日中ソワソワ。
変質者はキライだが、変態は大好き!

2部制の2部をご予約頂いてたのでまあまあ遅めのスタート。お腹ペコペコで決戦に臨みます。
少食にゃこ丸に合わせて頂き、お任せコースの少ないアレンジでお願いしました。

鮨の蔵の大将は一人で切り盛りしてるのですが、そのネタへの愛情の注ぎ方は「ハンパねえ!」ですわ。

例えばこれ
キンキのウォターベッド。
キンキは湯通ししたものや、しゃぶしゃぶで頂く事も多いですが、お湯を通すと旨味もお湯に溶け出すからという理由で、あえて湯煎的に供する作戦との事。
お次はこれ
これはね、イカです。
もちろん、表面がこんなイカが泳いでいる訳ではありませぬ。
これは1ミリ程度切れ込みを入れたイカ刺しに、その切れ込みに際に何かで高熱を与えています。
その何かとは何か?
答えは番組の最後に!

ネタは北海道で取れたもので揃えてます。
そのネタを、熟・乾・発酵・暖・焼・冷・干・蒸等の手間を加えてます。
そのひと手間加えたネタに合わせるモノは、醤油・塩・ゆかりその他諸々の何に合うのかを日々研究しておられる。

間違いなく寿司界の変態第一人者であられる。
お客さんの為を思って頂いているのはもちろん、ご自分の飽くなき探究心が突き動かしておられるのであろう!

さて、そのお味は?
もちろんかなりのレベルで美味しいです。
ただし、オーソドックスなお寿司を求めている方にはお勧めしにくいなー。
魚介本来の味を引き出すと言うより、隠れている裏の顔を暴く!と言った方が正しいのかも。

お寿司職人で魚のドライエイジングに取り組んでいる人は他にいるのかしら?
あと、温度に対する考え方は和食よりも洋食のそれに近いのではないかな。
和食は人肌プラスα度はそうは使わない温度でしょ?
だって、生モノを引っ張ると温度、湿度管理と雑菌管理が異常に難しくなると思うのよ。
それをちゃんとクリアされたネタが我々に披露されるわけです。

にゃこ丸の舌にひとつだけ合わなかったのが実はキンキのウォーターベッドです。
何故ならキンキって温めると脂感が凄い。普通はそれを湯通しする過程で脂がバランス良く落ちている。
確かに旨味も一緒に溶け出しちゃうけど、脂を落とす事で味覚のバランスを取ってると思うんですよ。
でも、ウォーターベッド作戦は脂を余計に引き出している気がします。
発想は面白いのでキライではないですが。

あとのお寿司なりお造りは、はしたなくバクバク食べてしまいました。
一品一品の器も料理の色目に合わせて考えられて素敵ですな。

あと、日本酒も研究されておられるようで、お任せすると料理に合ったお酒を出してくれます。
普段頼まない超辛口酒とかも、ああこの料理ならありなんだと感心しましたよ。

また是非行きたいな。

サラリーマンおススメ度:8
お金持ちおススメ度:10

答え:ハンダゴテ