にゃこ丸鴨大好きでございます。
焼きも、鍋も大好物!
鴨に出会ったのは20年以上前、近所の生協に売ってた鴨鍋セット。岩手県産のスライス冷凍でタレ付き。
鴨を買い始めた時は2人前で800円くらいでしたが、10年後には1500円くらいだったかなー。
そのうち味の低下もあり回数は激減。
でも、最初はそのお味と自宅で鴨鍋出来るってことで感激しました。
寒くなると毎月食べてたな。
でもその時買ってた鴨は、鴨は鴨でも合鴨さん。
合鴨は真鴨とあひるのハイブリッドです。ハーフですね。
皆さんは合鴨よりアイガモの表記のほうが鉄腕ダッシュで良く目にしてますかね。
どの教科書にも載っていませんが、世に言う長浜真鴨事件が起こったのは合鴨後半期の頃。
同業者の会合、年に2回の宿泊会合での夕食での出来事。
会食場所の選定を引き受けていた関係で、真鴨の噂を聞いていたにゃこ丸は鴨鍋を食べる会にしようと画策しておりました。
一介のサラリーマンをその気にさせてしまう真鴨の噂とはどんなにモノなのか。
自分のデスクの近くに真性食通がいらっしゃいまして、その食通先輩曰く「真鴨は堪らん。それも青首」
青首とは真鴨の雄。天然物だと1羽数万円とか。
にゃこ丸思いました、青首でなくとも真鴨を食べたい!と。
その流れからの鴨鍋ツアーの画策です。
いろいろ調べると一見さんで真鴨を食べれる地区はそう多くなく、一番近い街が滋賀県長浜市でした。そう琵琶湖のほとりの城下町。
その長浜市には真鴨を食べさせてくれるお店が10店舗以上。その中でも老舗と言われるお店が5軒前後。
その老舗の中からホテルに程近い料亭を予約しました。
で、待ちに待った当日いざ出陣!
戦場は長浜鴨界の名店のひとつ千茂登。
ここが真鴨事件の舞台となった場所!
総勢20名。にゃこ丸はお店の選定だけで幹事は事務局。
冒頭のあいさつとか乾杯とかには無関係なので、ひたすら真鴨との邂逅を楽しみにしてました。
仲居さんが先付けの鯉の洗い、煮物の配膳を済ませたあと、真鴨の肉セットが乗った大皿が各テーブルに置かれました。
事前ヒアリングの結果、真鴨を食べたことある人は皆無。
各テーブルから「おおー」と感嘆の声が上がります。
真鴨のロース肉は、真紅のいかにも動物的な赤身。そこらの鶏とは全く違います。
ロースの切り身の横にはミートボールが。こちらは首の骨を細かく砕き肉と一緒に叩いた肉団子。あと肝もあります。
青物は分葱がたっぷりとセリも少し。
テンション上がりますが、ここはもう良い大人なので冷静を装う!
鴨鍋はこちらのお店では鴨すきです。
真鴨のすき焼きね。薄めのすき焼きタレで軽く火を通したあと卵で頂きます。
うーん、美味い!ネギも美味い。
衝撃でした。これを人生の事件と言わずなんと申そう!
鴨ロースはほとんどに臭みは無く、少し甘みを感じる肉の味。
その絶妙鴨ロースにクタクタになったねぎと絡めて食べると言うことなし。
書いててヨダレが出てきた。
首骨入り肉団子は変わった食感で、まるで肉食動物になった気がしましたよ。
この事件から10年以上鴨鍋を毎年食べに長浜に通うようになる訳です。
もちろんこの冬も行きますよ!
いやー真鴨さんとは本当に素晴らしい出会いでした。
ただ、水の綺麗な場所で可愛く泳いでる真鴨を見ても、可愛い!ではなく、旨そう!と思うようになってしまいました。
その他のお店もまた近いうちにアップします。乞うご期待!
評価:そうそう行けないが満点!