とんかつ界のチャンピオンは
名古屋にあった
とんかつあさくら

さて、この日本にとんかつ屋さんはいろいろ有れど、とんかつそのものに個性って出し辛いですよね。
見た目、形がほぼ決まっていて、まあチーズをまいたり一口サイズにしたりのアレンジがあるくらいですかね。
あと、厚切り肉を叩いて薄く伸ばした紙トンカツなるものをいただいた事がありますね。
でもほとんどのとんかつ屋さんのとんかつはほぼ同じ形ですよね。

以上の通り正統派のとんかつとなると個性を出すのは大変。
キモとなる豚肉のブランド、産地、育成方法。
パン粉の粒の大きさ、油はサラダ油かラードか。
あとはソースの違い。
名古屋には味噌カツなる変なのもありますね。ちなみに味噌カツも美味しいお店あるんです。それはまた別の機会に紹介しますね。

さてここからが本題。
今回ご紹介するのは、外見に個性は全く無いが中身は別格、とても美味しいとんかつ屋さんです。
こちらは名古屋駅から車で30分程度かかるマイナーな住宅街にあります、とんかつ あさくらさん。

このお店開店時には必ず20名様前後行列が出来ています。
ただ美味しいからとはちょっと違う歴然とした理由があります。
それは限定の「特上ロースとんかつ定食」に確実にありつく為には無駄に早く並ぶ必要がるんです。
その幻のメニューは特上ロースとんかつ定食はたしか20食。
まあ一時間程度早く並べばほぼ確実に食せる訳ですから、幻は大袈裟かもしれませんがそう言いたいのよこのとんかつはー。

普通のとんかつ屋さんならそう簡単に限定メニューが完売する事も無いと思いますが、あさくらさんの特上ロースとんかつ定食は違います。
店先で並んでいらっしゃるお客さんはほぼ全て特上ロースとんかつ定食狙いなのです。

あさくらさんは、食べる事が好きな取引先仲間数名と飲んでいるときに、どこのとんかつが美味しいかの話になり、そのうちの2人の意見が一致したのがあさくらさんでした。 数多あるとんかつ屋さんの中で選んだナンバーワンが一緒なんてそうそうございません

というわけで、そのとんかつ食べさせなはれ!
と迫りまして、とある夕方突撃したわけです。
にゃこ丸並ぶのは嫌いだが、ここはしょうがないわけです。あさくらさんは予約も取ってらっしゃらない。

並ぶこと1時間、3組目で入店出来たので、よっぽどのことがない限り特上ロースとんかつ定食にありつけるはず。
前のお客さんもひとり一人前の常識的なオーダーをして頂きましてようやく対面です。

あさくらさんの特色は低温揚げる事に尽きるようです。
もちろん、豚肉の産地肉質にこだわっていらっしゃるのは言うまでもありません。

さてそのお味です。
低温で揚げることで余分に火が通ることがなく、豚肉の本来の甘さと旨味が堪能出来ます。断面は不思議な桃色。ピンクではなく桃色の表現が正しいかと思うのです。
衣は薄くサクサクです。

どこやらのグルメタレントが、余熱のでバッチリとか言ってますが、余熱でバッチリ出来るなら他のお店もやるがな。
あさくらさんは低温で揚げると時間がかかる事を、お客さまとの合意の上でキッチリこなしています。それがお客様の為と信じ時間のかかる揚げ方を徹底しておられる。
お待たせする事より何より、味を優先されています。頭が下がります。

繰り返します。とても美味しいとんかつです。
おそらく特上ロースカツ以外もとてつもなく美味しいんだと思いますよ。

どこの他のとんかつとも比べる事が出来ません。満足する事より間違いなし!

評価:10 是非また行きたいのです。