創業は明治40年とか。100年以上続く名店。 全国からこの酒場目指して、酒好き酒場好きが集まってきます。
毎日午後四時の開店時には長い行列ができます。その行列が4時の開店と同時に店内になだれ込むと一度そこで満席になります。
なので、開店前に並ぶか第一陣が退店する時間帯を狙って行くことになりますね。
遅めに行けばヨカよねとか油断しているあなた。ダメダメ。
大甚さんを目指す際に気を付けなくてはいけないのは料理切れ。
もちろんお店側も分かっているのでかなり大量の料理は用意して頂いているものの、大勢のお客さんが貪るように食べるもんだから、8時過ぎると料理が残っていなくて入店を断られる羽目になるのだよ。
そもそも閉店は9時だもん。
料理をもっと作れば良いとか勝手なことを抜かしているそこのあなた、店主さん自らスタッフを率いて 朝から店内で目いっぱいの料理を準備して頂いています。
逆にそれだけ早い時間から用意するという事は早朝に起床して頂いているわけです。
あーなんか熱くなる大甚さんを語ると。
さて、お料理はというと、これまた絶品の数々。
小皿に盛ってある30種類を優に超える料理が一階の一角にデーんと鎮座してます。
基本そこへ好きなものを選びに行って、自分でテーブルまで持ってくるというシステム。
その際に、味噌和え系は持っていくときに味噌だれをかけて貰います。
この味噌和え達がまた旨いのよ。
大甚に行って味噌和えを食べるまでは味噌和え料理って進んで食べた記憶ないんだけど、ここのを知ってから大好きになりました。
あとはタコ・イカ・イワシ等の煮物。
小料理定番の根菜類のにもの、豆の煮もの等。
注文すれば各種お刺身やステーキまであります。
お酒はキリンラガーと加茂鶴の樽酒のみ。
きっちりこれで旨い料理たちとの勝負してください。
店内はそこそこの広さがありますが、昔ながらの酒場ですから正直パーソナルスペースは狭いです。
隣の人と肩を触れ合わせながら飲むこともしばしば。広めのテーブルに4組相席も当たりまえ。
隣のお客さんと近いので自然と話が弾み友達になって連絡を取り合うようになるお客さんも多いそうです。
店主をはじめとしたスタッフの皆さんは大甚という看板にプライドを持っておられます。
そのプライドを温かい心で表現されています。
常連さんともベタベタはしないけど、店内に気を張り巡らせて困っているお客さんがいないかどうか、お酒が切れていないか等優しく見守ってくれます。
ただし、酒癖の悪いお客には厳しいよ。
お会計は昔ながらのオール木製のそろばんをパチパチ。
机に並ぶ空き瓶とお皿でお会計をするシステムです。
名古屋に出張にお越しの際は、とっとと15時に仕事を終わらせて大甚に向かってください。
15時に仕事を終わらせたことを上司から叱られても、行ってよかったと思っていただけるはず。
評価:もちろん満点。日本居酒屋界のチャンピオン巨星。